バレエによるアキレス腱の痛み

床に座って苦悶の表情で痛めているアキレス腱を押さえているバレエダンサー

バレエダンサーの方々は「つま先立ち」「ジャンプ」「着地」など、アキレス腱に大きな負荷がかかる動作を繰り返すため、アキレス腱を痛める方が少なくありません。

 

今までに、

  • バレエダンサー(バレエ団所属の方・バレエ講師の方)
  • 劇団所属の方(ミュージカル・歌劇団)

の方々を施術してきた経験をもとに、以下、バレエによるアキレス腱の痛みに対して、当院の施術方針をご説明させていただきます。


バレエによるアキレス腱の痛みの症状

バレエによるアキレス腱の痛みの部位

赤枠で囲ったアキレス腱から踵にかけて痛みが出やすい部位
バレエによるアキレス腱の痛みが出る部位の解剖図(アキレス腱、ヒラメ筋など)

バレエによるアキレス腱の痛みには、以下のような症状があります。 

【アキレス腱の状態による症状】

  • アキレス腱をつまむと痛みがある(圧痛)
  • アキレス腱が腫れている(しこりがある)
  • アキレス腱のしこりが徐々に大きくなってきた
  • アキレス腱の痛み(しこり)の範囲が広がってきた
  • アキレス腱の痛みの度合いが日に日に強くなってきた
  • MRIやエコーで検査をしたら炎症があった
  • アキレス腱の痛みが強く日常生活(歩行など)でも支障がある

【バレエの動作による症状】


  • つま先立ちで痛みがある
  • ジャンプ前の沈み込んだ時に痛みがある
  • ジャンプの瞬間に痛みがある
  • ジャンプ後の着地で痛みがある
  • 軽いジャンプでは痛みはないが、強くジャンプしようとすると痛みがある
  • 動き初めは違和感だったが、徐々に痛みに変化した
  • 動き始めは痛みがあるが、動いていると徐々に痛みが軽減してくる
  • 動き始めは痛みがさほどないが、動き続けると徐々に痛みが強くなってくる

 

その他、状態や動作によってアキレス腱の痛みの症状は様々です。

バレエによるアキレス腱の痛みの原因

バレエによるアキレス腱の痛みは、以下のような原因が考えられます。 

【レッスンによる原因】

  • 硬い床でのレッスンが続いている
  • ジャンプや着地などアキレス腱やふくらはぎに負担のかかる動作が続いている
  • アキレス腱やふくらはぎの筋肉に強い張りがある状態でレッスンを続けている
  • アキレス腱の痛みがありながらも、レッスンを休むことができず痛みが悪化している
  • アキレス腱やふくらはぎの筋肉を主に使ったしたジャンプや着地をしている

【体の使い方や筋肉の状態による原因】

  • アキレス腱やふくらはぎへの負荷に対してのケア(鍼やマッサージなどの施術)が追いついていない
  • アキレス腱やふくらはぎ以外の筋肉の筋力低下
  • アキレス腱以外の筋肉や関節を痛めていて、それをかばいながらバレエをしていた結果アキレス腱が痛くなった 
  • ジャンプや着地動作でアキレス腱やふくらはぎ以外の筋肉をうまく使えない

など、様々な原因が考えられますが、基本的にはアキレス腱やふくらはぎの筋肉の「オーバーユース」が原因だと考えています。

バレエによるアキレス腱の痛みの施術

バレエによるアキレス腱の痛みに対して、当院では以下のような施術を行っております。

【筋肉や腱の状態・動作の確認】

施術前に以下のことを確認します。

  • アキレス腱の硬さ
  • アキレス腱の圧痛の有無
  • アキレス腱の痛みの部分のしこりの大きさ 
  • アキレス腱の痛みの範囲
  • ふくらはぎの筋肉の硬さ
  • 膝の伸び具合(伸展可動域)
  • 足首の可動性 
  • アキレス腱やふくらはぎ以外の筋肉の張り(硬さ)
  • アキレス腱やふくらはぎ以外の筋肉の状態(筋力など)
  • アキレス腱に痛みが出る動作(局面)

【施術内容】

アキレス腱の状態を確認後、痛みに関連している、以下の筋肉の張りを細かく探し、マッサージや鍼で丁寧に施術いたします。

  • ふくらはぎの筋肉
  • アキレス腱
  • 股関節周囲の筋肉
  • 膝周囲の筋肉
  • アキレス腱の痛みに関連している筋肉
  • アキレス腱の痛みを改善するための「施術経験上のポイントとなる筋肉」

 

【改善を目指す症状】

  • ジャンプ動作での痛み
  • 沈み込んだ時の痛み
  • 着地時の痛み
  • 圧痛(つまんだ時の痛み)

【再発を防ぐための「動作改善」と「セルフケア方法」】

施術の際、アキレス腱の状態改善に向けて以下のようなお話(アドバイス)をさせていただきます。(詳細は施術時にお話しいたします)

 

  • ジャンプや着地時のアキレス腱に負担をかけないための他の筋肉の強化方法
  • ジャンプや着地時のアキレス腱に負担をかけないための動作改善
  • 足首のゆるい方は足首のエクササイズ方法(ゴムやタオルのエクササイズではありません)
  • アキレス腱の痛みが強く、バレエを一時的に休んでいる方はレッスン再開までのプランニング

【早期ケアの重要性】

アキレス腱の痛みは、 「初期症状」の段階で、早めに施術を開始することで、症状の悪化や長期化を防ぐことができると考えておりますので、以下のような「違和感」や「圧痛」がある方は、早めの施術(ケア)をおすすめしております。

 

  • アキレス腱の違和感
  • 踵(かかと)とアキレス腱の付着部の違和感
  • アキレス腱を含む、ふくらはぎの強い張り
  • 動いても痛みは無いが指でつまむと痛みがある

 

【施術(ケア)が追いつかない可能性があるケース】

アキレス腱の痛みが強い場合、本来ならば患部の炎症や損傷が改善され、不安なくジャンプや着地ができる状態になるまで「一定期間バレエを休まれる必要性がある」と考えておりますが、以下のような場合は、状態改善に時間(期間)がかかったり、悪化する可能性があることをあらかじめご了承ください。

 

  • バレエをなかなか休むことができない
  • ジャンプや着地などでアキレス腱に強い負荷がかかり続けている
  • 強い痛みがある状態だが何とかバレエを休まずに治したい
  • アキレス腱やふくらはぎ以外の部分の強化ができていない
  • アキレス腱やふくらはぎ以外の筋肉を使う動作改善できていない 

 

【医療機関への受診をおすすめする状態】

以下のような状態の方は、アキレス腱の損傷や炎症の程度が強く「重篤な状態」の可能性がありますので、医療機関(整形外科)にて、医師のご判断をいただくことをおすすめします。

 

  • アキレス腱の強い痛みが長期間続いている
  • ジャンプ・着地などの時にアキレス腱が切れそうな感じがする
  • 日常生活に支障が出るくらいの痛みがある 

※重篤な状態のままパフォーマンスを続けると最悪の場合は「断裂」の危険性もあります。

  • その他の部位の痛みや張りに対しても、バレエの動作特性を考えながら施術いたしますので、お気軽にご相談ください。

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