足底筋膜炎

ランニング中に足底腱膜炎の痛みが生じ、路上に座り込んで靴を脱ぎ、苦悶の表情で踵を押さえているランナー

足底筋膜炎(かかとの痛み)は悪化させてしまうと、状態改善が難しい症例の一つです。

症状を悪化させないためには痛みの出る動作をせず患部に負荷をかけないことが望ましいですが、「練習を継続しながら治したい」「痛みがあるが仕事を休めない」などという方が多く、結果として「症状が悪化してしまう…」と考えております。

以下、足底筋膜炎に対しての施術方針をご説明いたします。


足底筋膜炎の症状

足底筋膜炎の痛みの部位

足底筋膜炎の痛みの部位を黒い丸と赤い矢印で示している
足部アーチの内側構造図。(足底腱膜、踵骨、舟状骨など)痛みが出やすい部位を青い円と赤い矢印で示している
足底筋膜炎で痛みが起きやすい部位を黒い円と青い矢印で示した解剖図(踵骨と短趾屈筋の付着部)

足底筋膜炎の症状(かかとの痛み)は、 

  • 歩くと痛い
  • 歩いても痛みは無いが、走ると痛みがある
  • 踵(かかと)の内側を押すと痛い
  • 朝起きて1歩目が痛い(それ以降は痛みが消える、または軽減する)
  • 一定時間、動かないでいて立ち上がる時(動き出し)に痛みがある
  • 歩き始めに痛みがあるが、数歩、歩くと痛みが消える、または軽減する
  • 走り始めは痛みがあるが走って数分後には痛みが消える、または軽減する
  • 走り始めは痛みが弱いが、時間(距離)の経過とともに痛みが強くなる 
  • ソールが軟らかいシューズを履いていると痛みは無いが、ソールが硬いシューズを履くと痛みがある

など、状況によって症状は様々です。


足底筋膜炎の原因

足底筋膜炎の原因としては、

  • ソールの硬い靴(クッション性の低い靴)などを履き続けている
  • ソールのクッション性の低下(劣化)したシューズを履き続けている
  • ソールが偏摩耗(内側や外側が擦り減っている)しているシューズを履き続けている
  • 脚立の上での作業など、足の裏の筋肉が常に引っ張られるような状態(作業)が長時間(長期間)続いている
  • 急激なランニング量の増加
  • 強度(足底にかかる負荷)の高い練習や試合が続いている
  • 下肢の筋肉の慢性的な張り
  • 足底の筋肉の硬さ
  • 足底の筋肉に負担のかかる走動作
  • 硬い路面(surface)での試合や練習が続いている 

など…も原因と考えております。

足底筋膜炎の施術

足底筋膜炎の施術としては、患部に対しては「細い鍼」を使い、極力痛みをともなわないように施術していきます。 

 

患部の施術と並行して、 

  • シューズの状態
  • 練習強度
  • 練習環境
  • お仕事の環境
  • 練習や試合日程などの疲労度
  • 圧痛の部位
  • 足底の筋肉の張り
  • ふくらはぎやアキレス腱の張り
  • 痛みの出る動作
  • 痛みの出る状況

を確認し、 

  • 患部周囲の筋肉
  • ふくらはぎの張り
  • アキレス腱の硬さ

など、症状に関連している筋肉をマッサージや鍼でゆるめ、 

  • 歩き始めの痛み
  • ランニング時の痛み
  • 圧痛
  • 作業時の痛み 

など、各動作に対しての痛みの消失・軽減を目標に施術していきます。

 

また、施術をしながら、

  • 今後、痛みを悪化させないためのテーピングの仕方
  • シューズ(ソール)の重要性
  • 練習環境(路面の硬さ)

などのお話もさせていただきます。

 

施術後、

  • ランニング動作で痛みが出る場合
  • 作業姿勢によって痛みが出る場合 

など、治療院内で痛みの再現ができない場合は、後日、痛みが出現した状況をご確認いただき、「その痛みが出た状況」に対してさらに施術をしていきます。

 

注)足底筋膜炎が長引いている場合、短期間での状態改善が難しい場合が多々あります。その為、足底筋膜炎の症状が出た場合は、練習強度と患部の状態とを見きわめながら練習をされるのが望ましいと考えます。

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