慢性的なハムストリングの痛み

陸上競技場で座り込んで、顔をしかめながら痛めたハムストリング(太もも裏)を押さえる男性ランナー

ランニングなど走動作を伴う競技で「休んでも、ストレッチをしても、セルフマッサージをしても、ハムストリング(太ももの裏の筋肉)の痛みがなかなか治らない」というお声をよく聞きます。

「ハムストリングの痛みが治らない(慢性化)=坐骨神経痛」と考える方も多くいらっしゃいます。

実際に、医療機関で坐骨神経痛と診断されたという方もいらっしゃいます。

しかし、このような慢性的なハムストリングの痛みは、坐骨神経痛とは別の原因の可能性があります。

当院では、痛みの原因となる部分を細かく探し、症状が最大限改善(消失・軽減)できるよう、痛みに関連している筋肉を鍼やマッサージで丁寧に施術いたします。

 

以下、「慢性的なハムストリングの痛み」に対しての施術方針をご説明いたします。


慢性的なハムストリングの痛みの症状

ハムストリングの痛みの部位

ランニング中に痛みのある太もも裏を手で押さえる男性
ハムストリング(太もも裏の筋肉)の痛みが出る部位の解剖図(大腿二頭筋長頭・短頭、半腱様筋、半膜様筋など)

ランニングや走動作にともなう競技による、慢性的なハムストリング(太もも裏の筋肉)の痛みは、以下のような症状があります。

【ストレッチ時の症状】

  • 伸脚ストレッチをすると常に痛み(張り)がある
  • 伸脚ストレッチをしても伸びにくい(伸ばしている感じがしない)
  • ハムストリングが硬い為、前屈しにくい

 

【ランニング時の症状】

  • ジョグ程度のスピードでも痛み(張り)がある
  • ジョグ程度の速さでは痛み(張り)はないが、それ以上のスピードになると痛み(張り)が出る
  • 接地の時に痛み(張り)がある
  • 後方への脚の蹴り上げ動作で痛み(張り)がある
  • 前方への脚の振り出し動作で痛み(張り)がある
  • 強度の高い練習(スピード練習など)をすると痛み(張り)が出る
  • スピード練習でハムストリングの出力が上がらない
  • 一定時間以上走ると張ってくる
  • 一定時間以上走ると痛みが出る
  • 症状が治ったと思い試合や練習をするとまた痛みが出る
  • 痛みが数か月(数年間)続いている
  • 患部に痛みは無いがハムストリングに力が入らない(入りにくい)

  • 太ももの前側やスネなどに力が入りにくい
  • 太ももの前側やスネの感覚が鈍い

という症状は「ぬけぬけ病(足に力が入らない)」の可能性があります。

詳しくは、→「ぬけぬけ病(足に力が入らない)」をご覧ください。


慢性的なハムストリングの痛みの原因

ランニングや走動作にともなう競技による、慢性的なハムストリング(太もも裏の筋肉)の痛みは、以下のような原因が考えられます。

【過去の故障による原因】

  • 過去にハムストリングを痛めたことがある(肉離れや筋膜炎など)
  • 過去にハムストリングと坐骨の付着部周囲の故障をしたことがある
  • 坐骨神経痛を発症したことがある

 

【練習やレースによる原因】

  • 急激な練習量の増加によるハムストリングへの負荷の増大
  • ハムストリングの筋疲労による継続的な張り(tightness)
  • 強度の高い練習(トレーニング)が続いている
  • レースが続いている
  • 痛みがありながらも競技(練習)を続けている

 

【機能低下による原因】

  • 股関節周囲の筋肉の硬さ
  • 股関節などの動きの悪さ
  • 大腿四頭筋の張り(硬さ)

慢性的なハムストリングの痛みの施術

【当院で施術を受けられる前に】

まず、当院で施術を受けられる前に、

  • ハムストリングの痛みが長期間に及んでいる
  • ハムストリングの痛みの原因を解明したい

という方は、あらかじめ医療機関(整形外科)にて、ハムストリングの状態を確認(MRIやエコー検査で筋肉の炎症や損傷の有無)していただくことを推奨しております。

医療機関で「原因不明」や「画像診断上、問題なし」でも構いません。

当院の施術と並行しながら、病院の診察を受けていただくことも可能です。

 

【筋肉の状態・動作の確認】

鍼やマッサージで施術を行う前に、以下のことを確認いたします。

  • 痛みの部位
  • 痛みの出る動作局面
  • ハムストリングの痛みや張りに関連している部分
  • 膝の可動性を悪くしている筋肉
  • 股関節の可動性を悪くしている筋肉

 

【施術内容】

状態を確認後、痛みの原因部分を細かく探し、以下の部分を鍼やマッサージでしっかりと緩めていきます。

  • 痛みが出ている筋肉
  • ハムストリングの痛みや張りに関連している周辺の筋肉
  • 膝の可動性を悪くしている筋肉
  • 股関節の可動性を悪くしている筋肉
  • ハムストリングを緩めるための施術経験上のポイントとなる部分(詳細は施術時にお話しいたします)

 

以下の各症状が最大限改善(消失・軽減)できるよう施術いたします。

  • ストレッチ時の痛みや伸びない感じ
  • 患部に力が入りにくい状態
  • スピードを上げた時の痛みや張り
  • ダッシュ時の痛みや張り
  • 一定時間走った時の痛みや張り
  • 前方への振り出し動作
  • 後方への蹴り上げ動作
  • 再発の不安(また痛みが出るのではないか…)

 

【再発予防とリハビリについて】

また、当院ではただ筋肉を緩めるだけでなく、競技への完全復帰と再発予防を目指し、施術の際に以下のようなお話やアドバイスもさせていただきます。

 

  • 練習再開や試合に向けて少しずつ負荷を上げていくようなリハビリプラン
  • ハムストリングの痛みを再発させないための今後の方向性
  • 股関節の動きの重要性 

 

【施術後の経過確認】

施術直後、状態確認ができないため、後日、ランニング時(各動作時)に状態を確認していただき、次回の施術時に、以下の状態(変化)をお聞かせください。

  • 伸脚ストレッチでの痛みは軽減したが、まだ張りが残っている
  • 伸脚ストレッチでの痛みは軽減したが、可動域が完全ではない
  • 以前より長い時間走れるようになったが、まだ、後半に痛みが出る
  • 以前より速く走れるようになったが、ダッシュに近いスピードだとまだ痛みが出る
  • 患部に痛みは無いが力が入らない(入りにくい)
  • 症状が治ったと思い,、試合や練習をするとまた痛みが出る
  • 症状は改善したが再発の不安がある
  • あまり状態に変化が無い

次回の施術時に、少しでも症状が改善しているようであればさらに改善できるように施術をし、症状に変化が無いようであれば原因部分を探し直して施術いたします。

 

【注意事項】

以下のような状態の方は、施術期間が数週間から数か月かかる可能性、または、施術に難渋する可能性があります。(回復状況は、施術回数や頻度・練習強度によります)

  • 長期間ハムストリングの痛みが続いている方
  • 医療機関で痛みの原因がわからない方

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