自転車競技による腰痛
自転車競技による腰の痛みや背中の張りは、自転車競技の動作特性上よくある症例の一つです。
腰椎などに問題が無く、腰の筋肉や腰周囲の筋肉の張りが痛みの原因であれば、痛みや張りに関連している筋肉を鍼やマッサージで緩めることで症状が改善できる可能性があります。
以下、自転車競技による腰の痛みや背中の張りに対しての治療方針をご説明いたします。
症状
自転車競技による腰の痛みや背中の張りの部位
自転車競技による腰の痛みや背中の張りの症状としては、
- 腰から背中にかけて全般的に痛みや張りがある
- 腰全体的にに痛みや張りがある
- 腰の横側(腰方形筋：ようほうけいきん)に痛みや張りがある
- 腰の脇腹側(外腹斜筋：がいふくしゃきん)に痛みや張りがある
- 骨盤付近(腸骨稜：ちょうこつりょう)に痛みや張りがある
- 腰の下の方(腰椎5番目付近)に痛みや張りがある
- 背中(脊柱起立筋：せきちゅうきりつきん)に痛みや張りがある
- 肩甲骨の内側(肩背部：けんぱいぶ)に痛みや張りがある
- 腰・背中の痛みや張りが慢性化している
- 背骨の際が詰まっている感じがする
- 背中が張りすぎていて呼吸が入りにくい
など、痛みや張りの部位や症状は様々です。
※競技特性上、首の痛みや張りを訴える方もいらっしゃいます。
原因
自転車競技による自転車競技による腰の痛みや背中の張りの原因としては、
- レースが続いていることによる蓄積疲労
- ウエイトトレーニングのメニュー
- ウエイトトレーニングの強度(重量・回数・頻度など)
- 自転車の練習強度(時間・負荷)
- 腰痛や背中の痛みや張りが慢性化している
- 慢性的に首に痛みや張りがある
- 背中や腰の筋肉を優位に使った姿勢の保持をする
- 体幹の筋力不足
- 体幹の筋肉の張り(硬さ)
- 体に合っていない自転車のセッティング
- 腰や背中の筋肉の張りに対してのケア不足
など、様々な原因が考えられます。
治療
自転車競技による自転車競技による腰の痛みや背中の張りの治療としては、自転車競技の動作特性を考え、
- 痛みや張りの出る動作
- 痛みや張りの原因
- 痛みや張りの部位
を確認し、
- 腰・背中
- 臀部全般
- 腸腰筋・鼠径部
など、痛みや張りに関連している筋肉を鍼やマッサージでゆるめ、各動作に対しての痛みや張りが最大限改善(症状の消失・軽減)できるよう治療していきます。
なお、鍼やマッサージの刺激量は、レース日程や選手個々の筋肉の状態など状態に応じて、調整しながら施術いたします。
※自転車競技選手は高強度な練習・高強度な負荷のトレーニングをされている方が多く、腰・背中の筋肉が硬い方が多いと感じますので、痛みや張りを慢性化させないためにも、定期的なケアをおすすめします。
- その他の部位の痛みや張りに対しても、自転車競技の動作特性を考えながら治療いたしますので、お気軽にご相談ください。