ランナー膝(腸脛靭帯炎)は筋肉の張りが痛みの原因であれば、鍼やマッサージで患部や患部周囲の筋肉を緩めることで症状の改善(痛みの消失・軽減)は可能です。
しかし、症状の改善後も患部に同じような負荷がかかり続けると再発を繰り返します。
では「どうすれば良いのか…」
以下、ランナー膝に対しての治療方針をご説明いたします。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)の痛みの部位
ランナー膝の主な症状は「膝の外側(腸脛靭帯:ちょうけいじんたい)」の痛みですが、
など、状態によって痛みの出かた(症状)は様々です。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)の原因としては、基本的に
と言われていますが、私はその他に、
なども、痛みの原因と考えております。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、腸脛靭帯やその周囲の筋肉の張りをしっかりと緩める必要があります。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)の治療としては、
を確認し、
を鍼やマッサージでしっかりとゆるめ、
が最大限改善(消失・軽減)できるよう治療していきます。
また、治療時に、
などについても説明させていただきます。
A、はい、可能であれば、医療機関でMRIやエコー(超音波)検査などで、患部の「炎症の有無」を検査していただくのが望ましいです。「当院での治療と並行して…」または「当院での治療の経過を見て…」の病院受診でも結構です。
A、医療機関での検査をお願いしている理由は、炎症がある場合は筋肉への治療だけでは症状が改善されない可能性があるからです。患部に炎症が無ければ「筋肉の張りが痛みの原因」と判断し治療を進めることができます。
A、はい、可能です。ただし、医療機関で検査をされずに当院での施術を希望される場合は「画像による炎症の有無」がわからない状態での施術になります。よって、当院としては「筋肉の張りが症状の原因」を前提として治療を進めていきますことをあらかじめご理解ください。
A、練習を続けながら状態改善される方もいらっしゃいますが、私の考えといたしましては、日常生活動作以外の下肢にかかる負荷を可能な限り控えて治療を進めていくことが状態改善に向けての一番の「近道」と考えております。しかし「練習を休むことができない」場合は、患部と考えられる部分に同じ負荷がかかり続けるため、
といった可能性があることをあらかじめご理解ください。
A、ランナー膝が治らない(繰り返す)原因は、
など、他にも様々な原因が考えられます。
A、セルフケアとしては、ストレッチポールなどのマッサージ効果のある物で、日々、腸脛靭帯など痛みに関連している筋肉の張りを緩めることをおすすめしています。しかし、セルフケアで症状が改善しない場合も多々あり、その場合は、当院では鍼による施術をしております。また、ランナー膝になりにくくするための「走動作」や「使うべき筋肉」のアドバイスもしております。